鋏研磨
@ 裏研ぎ
“
鋏研ぎは裏” と言われる程、良い切れ味と調子(噛み合わせ)を創り出すには、裏
研ぎが特に大事です。
昔(着鋼) であれば、小ハンマーで叩き調子を創り出せたのですが、今時代ではコバ
ルト等の超合金製は、叩くと折れる為、研ぐ事で調子を求める以外にありません。
真ん中がすり減った凹砥石で研がれると、理想とする調子を得るには大変な作業に
なり、再生不可能と言われる原因のひとつでもあります。
#3,000位の平らな砥石で、表全体に“
かえり”が出る迄しっかり研ぎ、裏の新刃
を創ります。
裏刃同士の摩耗跡が残ったままですと“
毛が逃げる・すべる”という現象が起こります。
砥石の平面維持が最重要です。
A 表研ぎ
研ぐ前の状態を良く観察後、砥石を選定し仕上げ研ぎ迄を行います。
用途(荒刈り・仕上げ刈り・ドライカット等)により、それぞれ角度を変えて研磨致します。
B 裏スキ(裏スキ技術の出来る方は、意外と少ないようです。)
・ 裏研ぎ後の状況により、裏スキを行う場合がありますが、その場合メールに写真を添付して確認・了解を頂いた
上で行ないます。
・ 次回研磨時に、裏の新刃を短時間に仕上げる事が出来、またより良い切れ味を求める事が出来ます。
・ 裏の刃幅を糸一本位にする技術で、同時に触点も作りながら完成させていきます。
C 最終チェック
・ 刃先の修正・ ネジの調整・噛み合わせ・切れ具合を確認後、梱包し発送致します。
・ パッキン・ヒットゴムの交換が必要な場合は無料にて交換致します。特殊物は実費になります。
バリカン研磨
・ バリカン研ぎの基本は、静刃と動刃の真っ平らな面同士の擦り合わせを創る。 この一点です。平らな鋼鉄製
砥石に 研磨剤を塗布し、メーカー仕様と同様な刃に仕上げます。アール砥石で研がれると平面になる迄減らす
工程が必要になり 、時間と刃を摩耗させる『モッタイナイ』現象が起こります。
ちなみに工場出荷時は平面研磨です。
・ 砥石の平面維持と、バリカンの研磨面を見る目が必要になります。
・ 発送される場合、刃の破損がないように梱包をお願い致します。 ご依頼方法はこちら
分解を待っているバリカン達